【映画】第一次世界大戦中の1917年。イギリス人兵士スコフィールドとブレイクに、ある重要な任務が下される。それは、最前線にいる1600人の味方に、攻撃中止を伝えることだった。明朝までに駆けつけないと、先遣隊は突撃を敢行し、まんまとドイツ軍の罠にかかり、虐殺されてしまう。前線には、ブレイクの兄もいた。

家族の話は死亡フラグやで

全編主観ショット?

はいみなさま、こんばんは。今回は『1917  命をかけた伝令』の紹介をしたいと思います。

実はこの作品知人から教えてもらいまして、全編※主観ショットだって聞いたんですよ!(※主人公目線の構図)

私事なのですが、現在全編主観ショットのホラーアニメーションを制作中でして。それを実写でやった作品があるとしたら、観に行くしかないじゃありませんか!

そして観に行って、びっくりしました。

主観ショットじゃなかったんですよ笑。

1カット撮影の衝撃

"1シーン1カット"とは、映像を長回しで撮影し、カットで区切らない撮影手法です。

カットをバツバツ切らないので、演じる役者にとっては、舞台を演じるような、まさに腕の見せ所となります。撮影も綿密に計画を練らなくてはならないので、役者もカメラも一本勝負。その緊張感が良い意味で観る側に伝わってきます。

本作『1917  命をかけた伝令』(以下『1917』)では、映画の始めから終わりまで1カットで撮影されているように見せています(実際は何箇所か区切っています)。

これがすごいのなんの。

本当に自分がそこにいるみたいですよ。

1シーン1カット、栄光の軌跡

アルフレッド・ヒッチコックの『ロープ』は、1948年にして1シーン1カットで全編撮影された、おそらく長編では初の作品として有名です。

もちろん、当時はフィルムなので81分もぶっ通しで撮影は出来ません。主人公の背中にカメラが迫り、画面が暗転した所でリールを替えています。

2014年に話題になった『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』もほとんど全編1カット撮影で、今度はカメラが外に出て(『ロープ』は室内だけ)、長さも2時間を超えています。

とまあ、かなり大雑把に振り返ってみたのですが、とにかくめちゃくちゃ難しいとだけ思っていて下さい。2時間しかカメラ回ってないのに、主人公が朝起きてから夕方になり日が暮れてまた朝がくる矛盾に、どう説明をつけるのか、みたいな。

カットを割る以外の方法で、時間を飛ばすにはどうしたらいいか。とにかくアイデアの量が物を言います。

どうやって撮ったん?

では『1917』はどうか。

実際に観てみて仰天しました。どうやって撮影してるのか全然わからない。手持ちかと思いきや、レールかな? でもここはレール引けないな。じゃ、ドローン? だめだこんな所ドローンじゃ入れない……。という具合に。

たぶんどこかで切り替えているのだと思いますが、その境目がわからない。

映画自体は第一次大戦を題材にしているのですが、戦争の悲惨さよりも技術的な部分がすごすぎて、エンターテイメントになっていました。

しかし、一つだけ違和感を感じました。

イギリス軍なのに、誰も紅茶を飲んでいない⁈

おわりに

はい、ということで『1917』の紹介でした。
紅茶飲まないんかーい!

自粛ムードを吹き飛ばす最高のエンターテイメントになっております。前回ご紹介した『彼らは生きていた』と合わせて鑑賞すると、より理解が深まることでしょう。

ではまたね、バイバイ!

著者
杉本直樹

杉本直樹

映像作家。 恐怖と笑いは魂を救う特効薬である!……という信念の元、現在アニメーションを制作中。本ブログでもホラー作品を多く取り上げているつもりなのだが、実はあまりジャンルにこだわりがない。

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