士族の商法とはこのお方のことよ

シリーズ全部観てきたな? 面構えが違う

はい、みなさんこんばんは、こねこ座です。今日は『葉問外傳 張天志』(イップマン外伝 マスターZ)の紹介をしていきたいと思います(以下略して『外伝』)。

本作は二〇一八年に公開された香港のアクション映画です。前回ご紹介したイップマンシリーズの外伝、つまりスピンオフとなっております。

主人公はドニー・イェン演じる葉問(イップマン)ではなく、マックス・チャン演じる張天志(チョン・ティンチ)!

ティンチが初登場したのはシリーズ三作目となる『イップマン 継承』。同じ詠春拳の使い手であるティンチが、各流派を破り、イップマンに挑みました。

なお本作では、この時調子に乗りまくっていた過去の自分がトラウマになり、武術界から引退してしまいます。

ほんとこのシーン、何度も回想で出てくる。

これ以上、トラウマをほじくり返すのはやめて差し上げろ笑

心機一転、新たな気付きも

実は以前も紹介したことがあるのですが、そもそも本ブログの最初の記事が『外伝』でした。いやー、感慨深い!

あの時わからなかったことも、たぶんいまなら書けるはず。そう思い筆を取った次第です。

なんといっても、最初に観たのが『外伝』で、本家大元である『序章』『葉問』『継承』は当時知らなかったのです。

あれからシリーズに目を通し、『完結』までコンプリートしました私は、それはもう面構えが違います。

色々な気付きがあるわけです。

まずはタイトルの邦訳が最悪です笑。原題は『葉問外傳 張天志』。それが『マスターZ』ですよ? B級のタイトルつけとけば映画オタクが食いつくと思っているのでしょうかTW○N(映画配給会社)は。さすが『新感染』の配給会社です。

ただ、邦題が悪いことを除けば、本編は思っていた以上に素晴らしい作品でした。

思い出補正ではなく、むしろ細かい演出にも配慮が行き届いているのを確認できました。以下、当たり前のようにネタバレをかましつつ考察していきたいと思います。

こいつ、戦いの中で成長してやがる!

武術を捨てたティンチは、暗殺で稼いだ後、足を洗って食料品店を始めます。ところが、ひょんなことで香港のマフィアに目をつけられるのです(忙しい!)。

面白いのは、ティンチの戦い方が、詠春拳じゃないのです。『継承』の時とはだいぶ変わっており、武術というよりは殺人拳です。

マフィアが報復にこだわって、ティンチに襲いかかるのですが、本当にもうやめたらいいのに笑。あのパンチのキレを見たら、関わっちゃいけない人だって、わかるでしょう。

実際、ティンチがマフィアの阿片窟を全焼させるんですけど、報復のやり方がすでに堅気じゃない笑。

最後の戦いが胸熱すぎる

仲間の死をきっかけにして、酒場街でヘロインを売りさばいているボスに、ようやく辿り着くティンチ。

この場面が本当に素晴らしくて、詠春拳習いたくなりました。

ティンチのアクションは基本的に殺人拳だったのに、終盤で敵に追い詰められた時、ガラッと詠春拳の動きに変わるのです!

しかも、イップマンシリーズ共通のBGMを、この場面で初めて流すのです!

アクションと楽曲、このダブルパンチで詠春拳の復活を表現していたとは。

昔は気付けなかったわけですが、ふふふ、シリーズを制覇した拙者の目は誤魔化せないでござる。見える、見えるぞ!

???「写輪眼!」

もはや控えめに言って神。

一つだけ難癖をつけるとしたら、詠春拳に目覚めてからのティンチのアクションを、もっと長く観ていたかった。短過ぎます。

ティンチの詠春拳が強すぎて、相手がすぐ逃げちゃうので。

おわりに

まだまだ語りたいこともあるのですが、長くなっても良くないので、今回はこの辺にしといてやらあ!(突然オラつく)。

余談ですが、火事で燃え尽きた木人椿が、ポキッと折れてしまう場面。ああこれは、ティンチの心が折れた心境の暗喩だなと、妙に納得しました。

もし葉問シリーズを観る機会がありましたら、木人椿が心理描写の小道具に使われる可能性が高いので、注目してみてはいかがでしょうか。

ではまた次回お会いしましょう。

レッツ・詠春拳!

著者
こねこ座

こねこ座

映像作家。個人でアニメーションを制作する傍ら、ご機嫌な映画紹介ブログの管理人をしている。

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