ティルダ様がぶっ飛びすぎてて感情移入できない

久々のホラーは王道のゾンビ?

本作はCOVID-19で公開時期が遅れたものの、公開前から、長らく話題になっていました。

あの大女優ティルダ・スウィントンが、柔道着に日本刀という出で立ちで登場するので、映画ファンの間では「こりゃ一大事」と大騒ぎになりました。リメイク版『サスペリア』では、不思議な雰囲気を持つバレエ教師役だったのに、今度は日本刀ですよ?これはもう、観に行くしかない!

ティルダ・スウィントンの他に、『テリーギリアムのドン・キホーテ』や『ブラック・クラウンズマン』で有名なアダム・ドライバーが出演しています。今回も低血圧な演技です。

監督はジム・ジャームッシュ(『コーヒー&シガレッツ』『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライブ』)です。

さて、ではご紹介に移りましょう。
あなたの心臓はこの恐怖に耐えられるか。

おそらくゾンビの仕業かと……

あらすじ

アメリカの田舎町センターヴィルで、不可解な事件が発生する。ダイナーで起こった、凄惨な殺人事件だ。警官のクリフとロニーは事件の調査を開始し、やがて墓場に辿り着く。

「おそらく、ゾンビの仕業かと」ロニーの言葉を最初は信じなかったクリフだが、強がる言葉とは裏腹に、対ゾンビ用の武器をしこたま買い込んでしまう。

一方その頃、異常気象がアメリカを襲い、センターヴィルでも太陽が沈まず、時計やスマートフォンが壊れ、動物たちが次々と失踪していた。それだけ変な出来事が立て続けに起こるのだから、死者が蘇っても何らおかしなことはない。ゾンビが墓場から蘇り、戸惑う地元民たちを次々と屠ってゆく。

住民を助けるのが仕事のクリフとロニーだったが、派出所に立てこもるのが精一杯だった。そんな警官らの元に、葬儀屋のゼルダが現れる。ミステリアスな風貌の彼女の手には、日本刀が握られていた。

ホラーには3種類ある

ところで、ホラーには大きく分けて3種類あります。

●全然怖くない、むしろ笑えるナンセンス映画(褒め言葉)

●制作者の神経を疑う、ガチで怖いホラー

●どっちつかず

本作はこの中だと、1番目に該当するかなと思います。個人的には、本気で怖がらせに来る作品が好きなんですけど、まあたまにはいいでしょう。

記憶に残っているナンセンスホラー映画だと、エドウッドの『プラン9』や、明らかに着ぐるみの中に人が入っている『恐怖!キノコ男』。ホラーに限らなければ『不思議惑星キンザザ』が印象深いですね。

一時期そういうナンセンス映画に夢中で、掘り出しものはないか日々探していました。本当に怖いホラーもそんなに多くないし、おバカなことを本気でやる作品も、なかなか見つかりません。

みなさん。
やっと見つけましたよ。

まずい結末になる

アダム・ドライバー演じる警官ロニーは、なぜだか「まずい結末になる」と、早い段階から警鐘を鳴らします。

本作は王道の怪奇モノと思いきや、ライオンズゲート社を彷彿とさせるような、ホラー好きのためのホラー作品と言えるでしょう。個人的には、メタ構造よりも、『コンジアム』のように本気で怖がらせてほしいですけどね。

ゾンビ映画も散々作られまくったせいで、王道のストーリーで面白くするのは、逆に難しいのでしょう。最近のゾンビ映画は、ゾンビをゾンビとストレートに呼ばないのがトレンドになっています(翻訳次第かもしれませんが)。

”ゾンビ”の単語が出てきた時点でB級確定です。

ティルダ様ぶっ飛び過ぎひん?

ティルダ・スウィントン演じる葬儀屋のゼルダが、ぶっ飛び過ぎてて、全然感情移入できません。

具体的には、ネタバレ防止のために伏せておくとして、まあ、とにかくツッコミどころ満載なので、そんなティルダ様のお姿を拝見するだけでも、一見の価値はあります。いい意味でゾンビはおまけ。

映画としてはどうなの、と思わなくもないですが、撮影の現場は楽しそうですね(勝手な想像)。和気藹々としてそう。

あ、アダム・ドライバーもいますよ。

おわりに

はいということで、久しぶりにホラー作品を紹介しました。

いやー、やっぱりホラーはテンション上がりますねぇ!

アップリンククラウドはホラー作品無かったはずなので、心が洗われますよ。願わくば、次は本気で怖がらせてくる作品が観たいものですね。

ではまた次回お会いしましょう。

著者
こねこ座

こねこ座

個人でアニメーションを制作する傍ら、ご機嫌な映画紹介ブログの管理人をしている。映像作家。

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