映画ブログ、夢に現実逃避

はいみなさんこんばんは。今回は、管理人がある日みた夢の話をしようと思います。本当は『ウルフウォーカー』を紹介する予定だったのですが、そちらはいま少しお待ちください。

というのも、この夢、銀幕の館にも関連があり、夢の中で新作映画が公開されておりますので、忘れる前に書いておきたいのです。

では本編を始めます。

第一幕 命がけの脱出劇

日が沈み、みなが寝静まった閑静な住宅街。洋風な建築が並ぶ通りを、二人の人影が駆け抜けてゆく。一人は自分で、もう一人の相棒は、爬虫類の顔をした男だった。二人は骨董品を扱っている店に忍び込み、物色を始める。

その時だった。突然の轟音と共に壁が破壊され、サーチライトに照らされる。二人はわずかに残った壁にサッと隠れ、様子を伺う。外は火の海になっていた。住宅街は炎に包まれ、炎の中から重戦車が現れる。戦車から拡声器の声が発せられ、二人の名前を呼んだ。自分と相棒の名前を。

相棒がこちらを見る。口の端を上げて、にやりと笑った。互いの目を見て、二人とも考えていることは同じだとわかったからだ。拡声器がもう一度声を張り上げた時、二人もまた叫び、走り出していた。炎に包まれながらも、主砲をこちらに向けている戦車に向かって。

第二幕 スクールデイズ

なんとも不可思議な学校だった。校舎の中にデパートが入っており、教室と繋がっている。生徒に人気なのはゲームセンターとガシャポンで、これでは勉強に集中などできない。実際、デパートの床はいつもワックスで磨かれ、蛍光灯の光を反射していたのに、教室の床は虫食いのように穴だらけ、修繕されないまま廃校同然になっていた。

ガシャガシャのハンドルを回すと、透明なカプセルが安い物音を立てて転がり出る。カプセルの中身を確かめて、自分は悪態をついた。
「またベジータか……!」
カプセルトイをポケットにつっこみ、教室に向かって歩き出す。がらがらと戸を開けると、机もまばらな教室に、委員長が立っていた。衝立に半ば隠れるようにして、ポスターを書いている。自分が来たことに気づくと、顔を上げた。そして、白い肌に際立つ赤い唇に微笑みを浮かべ、衝撃的な事実を伝える。
「銀幕の館、メジャーデビューだって!」
「な、んだと……」
はじめは戸惑い、それが冗談ではないとわかると、自然と笑みがこぼれた。肩で風を切り、教室を後にする。新たな時代の到来がすぐそこまで来ているのを感じた。

第三幕 荒野を行く二人

廃屋が点在する牧草地は、もはや枯れ果て、半分荒野となっていた。かつてそこに酪農が行われていたことを証明するのは、使われなくなった木製の柵のみ。逃げ出す牛など一頭もいないのに、柵は変わらず地面に刺さり立っている。

左右に柵が並ぶ通りを二人組が歩いている。自分と相棒だ。相棒はトカゲ頭にうろんな表情を浮かべている。顎から汗が滴り落ち、地面を濡らすが、すぐにまた乾いてゆく。相棒は、爬虫類特有の大きい目を鋭くさせ、地面に唾を吐いた。
「あーあ、くそっ何でだろうなぁ。何で俺たち、こんな所にいるんだ? こんなはずじゃなかったのによ」
返事は返さなかったが、こちらのことなどお構いなしに相棒は続けた。
「むしゃくしゃするぜ、誰かを思いっきりぶん殴らねぇと気が済まねぇ」
すると、長い首を伸ばして辺りを見渡し始めた。やがて、路上でたむろしていたゴブリン共を見つけると、嬉々としてつっかかって行った。「ひょうっ!」と一声叫ぶと、木槌を振り上げ、ゴブリンの脳天に振り下ろす。しかし連中は背が小さいかわりに頑強であり、殴られてもへらへら笑っていた。ゴブリン共は、薄ら笑いを浮かべて何度か殴られていたが、やがて、もう飽きたと言わんばかりに相棒の頭を掴み、柵に叩きつけ、顎から串刺しにした。

その光景を見た瞬間、頭に血が上って、駆け出していた。ゴブリンの一人を捕まえ、醜い頭をわし掴むと、先程と同様に柵の先端めがけて打ちつけた。だが、ゴブリンは顎や喉も頑強らしく、傷一つつけられない。逆に今度は、自分が串刺しにされてしまった。ゴブリン共はゲラゲラ笑っていた。自分と相棒の首が柵に貫かれ、文字通り晒し首となっている様は、たしかに滑稽だった。

終幕 エンドロール

スクリーンに照らし出された映画を観ている。戦争映画なのか、学園ものなのか、出来損ないのファンタジーなのかわからない作品だった。かつてはメジャー進出を夢見た、黒猫とトカゲの二人組が、ラストには無常にも晒し首にされて終わるというものだった。

やがて、画面がフェードアウトして暗転。音も無音になる。本編が終わってエンドロールが流れるまでの数秒間に、その映画の全てがある。その映画がどういう映画だったのかは、エンドロール前の数秒に、どんな感慨を抱いたかで決まる。この映画は、正直言ってなんとも言えない気持ちになった。もちろん悪い意味でだ。

そしてまた音楽がフェードインして流れ始めた。通常ならスタッフロールから始まるんだろうが、この映画は冒頭でタイトルを明かしていない。ゆえに、エンドロールの第一発目、ど頭にはタイトルが大きく映し出された。

『羅小黒戦記』
(ロシャオヘイセンキ)

おわりに

はい、ということで、ある日見た夢の内容を語りました。元々、作家としての拠点にするため立ち上げた本ブログ、いまではすっかり映画ブログとなっておりますが、2021年が始まって間もなく、迷走してますね~。

これ読んだ人どういう気持ちになるんだろう。最後まで読める人いるのかな。僕は面白いと思いますけどね(年明け早々にうなされる羽目になりましたが)。

あと、Twitter始めました。
https://twitter.com/ginmaku_yakata

それではまた次回お会いしましょう。

またね、ばいばい!

著者
こねこ座

こねこ座

映像作家。個人でアニメーションを制作する傍ら、ご機嫌な映画紹介ブログの管理人をしている。

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