シネマート新宿にて販売

あなたの心臓は、この恐怖に耐えられるか。

 はい、みなさん、こんばんは。

 今回は『悪魔の植物人間』をご紹介したいと思います。この作品ですね、まあよく現在(2021年)まで残っているなと思いました。そもそもタイトルからして、1900円払って観るべきなのか、かなり迷います。ですが、ここで観ておかなくては、おそらく一生観ないまま人生終わるだろう。それでいいのか、と自分自身に言い聞かせました。観終わった後、なんとも言えない気持ちになるとも知らずに。

あらすじ

 現代遺伝子学の観点から、植物と人間の変異種を創造するSFホラー映画。マッドサイエンティストの教授と、彼が務める大学の頭が悪そうな生徒たち、そして見世物小屋の住人たちが登場する。教授の作った植物人間は特殊メイクだが(ネタバレにはならんだろう)、見世物小屋の住人たちは、なんと本物らしい。今となっては興行の難しい見世物小屋の様子を、カラーフィルムで再現している点で、一定の価値がある。

 ……いつもだと、ネタバレに配慮しつつ物語のあらすじを書くのですが、この作品に関しては、そんなにストーリーが重要とは思えないので省略しました。

多少クオリティの高いエドウッド

『悪魔の植物人間』がある人生と知らない人生。あなたはどちらを選びますか?

 僕は正直どっちでもいいですね笑。だってすっごく期待してたんですよ! あのビジュアルの植物人間が結構良くて、特殊メイクとはいえ楽しみにしていた、にも関わらず、これが全然違ったんですよ笑! 久しぶりにホラー映画観られると思ったのに、全く怖くないんだ、これが。まあ、ある意味では期待通りだったんだけど、予想通りでもあった。

 そしてストーリーも非常に陳腐で、マッドサイエンティストに捕まった美女を美男(?)が助け出す、お決まりのパターン。そこにただホラー要素をぶち込んだだけ。異彩を放っているシーンは序盤と中盤に2箇所あり、それぞれ発芽する植物の早回しと、フリーク達が登場する場面。そりゃ誰だって、発芽する様子を観るのは興味深いし、本物のフリークが出てきたら「おお!」となります。

 ひどいのは科学の描写で、カビだらけになったオレンジを、大仰な装置で元に戻すのですが、明らかに逆再生しているだけ笑。エドウッドの方がまだ真剣に考えているんじゃないでしょうか。『プラン9・フロム・アウタースペース』では、外宇宙から来た宇宙人が、人類が将来発明するらしい太陽光爆弾の危険性を、不自然なほど親切に教え諭す場面があります。すごく頑張って説明しているのに全く頭に入って来ない名場面ですが、映像を見ずに字幕だけ追うと、実は結構わかりやすく出来ています。

その他 見世物映画

『フリークス』(1932)は、当時のアメリカ見世物業界スーパースターを一挙に集結させた、記念碑的作品。一応ストーリーもあるのですが、やはり実在のスター達を観られるのが売り文句で、見世物映画の元祖と言えるでしょう。

 『痴漢ドワーフ』(1973)はデンマークで有名な小人俳優だったトルベン・ビレ氏に、とんでもない役を演じさせた作品。どんな役かはタイトルの通り。少女をおもちゃで誘い、拉致監禁。そして薬漬けにして売春宿で儲けさせる、忘八(人でなし)の小人オラフを演じました。

 2作品ほど紹介しましたが、『悪魔の植物人間』も含め、実在のフリークを見世物にして、いたずらに恐怖を掻き立てるような構成になっております。こういう典型的な見世物映画、昔はすごく好きだったのに、今観ると結構辛くなりますね。僕の中にもまだ善の心が残っていたのでしょうか。

シネマート新宿、もしかして酔っ払ってる?

『悪魔の植物人間』をシネマート新宿で観てきた時に、こんな物を見つけました。

 なんでも、このやばい映画を制覇すると、何か貰えるそうです。『ヘンリー』『アングスト/不安』そして『悪魔の植物人間』は観たので、あと2作品でコンプリート出来そうです。個人的には『バニシング』もこの中に入れて欲しい。仲間はずれはダメ、ゼッタイ。

 そんなことより、こんな作品群を全てシネマート新宿でやるんですよ? そっちの方がおかしいでしょ笑。

 東京に来た甲斐があるわ、ありがとうね。できれば『コンジアム』みたいな、本当に怖いホラーをもっとやってくれると嬉しいんだけど。2021年は6月に面白そうな韓国産ホラーが来るので、それが楽しみですね。

おわりに

 はい、ということで『悪魔の植物人間』でした。

 2月はお仕事で忙しいので、次の更新は3月中旬くらいになりそうです……。それではまた次回お会いしましょう。いざ、さらば。

投稿者
こねこ座

こねこ座

映像作家。個人でアニメーションを制作する傍ら、ご機嫌な映画紹介ブログの管理人をしている。

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