【映画】1970~1980年代のアメリカで、300人以上を殺害した実在する殺人鬼ヘンリー・リー・ルーカスを描いた犯罪スリラー。

ついに、あの『ヘンリー』が観れる!

私が美術大学に通っていた時、お世話になった教授から勧められていた映画です。視聴困難で、すっかり忘れていましたけど、念願叶いました。
『ザ・バニシング』に続き、シネマート新宿で鑑賞しました。サイコとかクライムムービーが好きな映画館なのでしょうか。かなり攻めたラインナップです。

これが実話……?

ヘンリーは実在の殺人犯で、アメリカで300人以上を殺害したそうです。前回ご紹介した『ザ・バニシング』は、犯人が殺人を考えてから犯行に移すまでが長かったですが、本作のヘンリーは息するように殺しまくります。当たり前のように、日常の延長であるかのように人を殺します。

殺人に至るキッカケは、本当にちょっとしたことです。店員の態度が悪いとか、なんかイライラするとか……。そもそも特に理由がなくても、常に標的を探しています。
ヘンリーは、友人のオーティスとその妹ベッキーの3人で暮らしているのですが、オーティスもヘンリーと気が合うやばい男です。
ヘンリーは一見すると真面目そうに見えますし、オーティスが女性をレイプしようとすると本気で怒るので、紳士的だと勘違いしそうです。しかしヘンリーは、徹頭徹尾、自分のためにしか行動していません。

ヘンリーは子供のころ、母親から酷い仕打ちを受けているそうです。オーティスの妹ベッキーも、子供のころ父親にレイプされているので、ベッキーはヘンリーに同情して心を寄せます。ベッキーは遠くに住む娘のことを気にかけつつも、ちゃんと就職して働く、健気な女性です。しかしながら、兄のオーティスも、夫も、そしてヘンリーも殺人を犯しています。

ヘンリーは本当に些細なことで人を殺すので、観ている方はハラハラします。タバコを買いに行ったり、犬を連れた婦人と世間話をしたり、そんな何でもないシーンでさえ、恐怖シーンになる。ホラーとは別種の怖さですね。

著者
杉本直樹

杉本直樹

個人でアニメーションを制作する傍ら、ご機嫌な映画紹介ブログの管理人をしている。映像作家であり、映画ソムリエ。

コメントを残す