この丸テーブル絶対に壊されるやつ

イップマン・シリーズ完結(涙)!

終わったー!
この作品を楽しみに、ここ数ヶ月生きてきたのに、これから何を楽しみにしたらいいんだろう。

はい。どうも皆さんこんばんは、こねこ座です。

今回は『イップマン・完結』を紹介していきたいと思います。ブルース・リーの師匠である、武術家イップマン。彼の人生を描いた連作も、今作でいよいよ四作目(三と四の間に『外伝』あり)。

ドニー・イェン演じるイップマンのマシンガンパンチが見られるのも、これで最後です。

各話の概要

イップマンが主人公の話が四作と、チョン・ティンチが主人公の外伝が一作あります(※以下、一作目からそれぞれ『序章』『葉問』『継承』『外伝』『完結』と表記)。

『序章』では旧日本軍と戦い、『葉問』ではイギリス、『継承』では地元の悪徳不動産、『外伝』でまたイギリス、そして今作『完結』ではアメリカが相手です。

製作国・香港

『完結』では、主な舞台がアメリカへと移ります。香港の情勢が厳しいこともあり、撮影場所をアメリカに移したのでしょうか。

イップマンシリーズは主題が明確で一貫しており、権力側の理不尽に対し、いつも拳で異議を唱えています笑。

香港で作られているからこそ、支持されるのでしょうね。香港は長らく中国政府に抗ってきたので、各シリーズで、権力に立ち向かうイップマンを描き続けてきたのは、差別や弾圧に対する激しい憤りが根底にあったからでしょうか。

本当の敵は旧日本軍や西洋人ではなく、”植民地主義”そのもの。そんな気がします(たぶん)。

ところで、アメリカが舞台となると、時期的に人種差別問題はかなりタイムリーです。COVID-19で公開が遅れたので、時期が重なったのは偶然なのでしょうけど。アメリカに移住した中国人のために立ち上がるシナリオ上、かなりどストレートな中国人差別が見られます。

また、どうしても白人をしばき倒す場面も多いので、それはそれでどうなの? とも思いますが 。差別主義者に容赦をしてはいけませんね。

あれは、アメリカ大陸!?

あらすじ

香港で詠春拳の道場を営むイップマンの元に、かつての弟子であるブルース・リーから、空手道大会への招待状(客として)が届けられる。息子の学校を探す必要もあり、ブルースの招待を受け、サンフランシスコへと旅立つイップマン。訪れた中華街は、中国からの移民が集まって自治する街であったが、中国系移民を排斥せんとする動きが、日増しに活発になっていた。

喧嘩っ早すぎひん?

はいということで、今作ではアメリカ海軍に殴り込みをかけます。ほんと、命いくつあっても足りない笑。『ダイハード』かよ。

イップマンシリーズを一通り観てきて、ふと思ったのですが、全員喧嘩っ早すぎる笑。見ず知らずの他人同士が、殴り合いを始めるのって、結構ハードル高いと思うんですけど、もう最初からヤル気で来ています。

ドンッ!

「おい、押すなよ」

→ガチンコの喧嘩が始まる。

劇場公開の経緯

今でこそ日本でも人気の『イップマン』ですが、その道のりは平坦ではありませんでした。

特に一作目の『序章』では旧日本軍の鬼畜外道ぶりが描かれており、当初日本での公開は見送られました。ところが、二作目の『葉問』が大ヒットしたため、一作目にもスポットが当たったわけです。確かに二作目はかなりの名作で、もしかしたら一番好きかも知れません……。

三作目『継承』は個人的には展開が冗長で、チョン・ティンチ(マックス・チャン)との戦いが見られることを除けば、見所もあまりないような。イップマン対チョン・ティンチ戦がクライマックスなのに、前半でそこに至るまでの因縁を、描き切れていない気がするのです。それ故に、前半と後半で違う作品を観ているような感覚になリます。

そして『外伝』ではチョン・ティンチが主人公の話で、最高に胸熱です!マックス・チャンは元々ドニー・イェンのスタントマンをしていました。もちろん、ドニー・イェンのアクションも見応えがありますが、マックス・チャンのアクションはよりダイナミックで、こう、観ているこっちの身体が動き出しそうになるのです。あと、すっごいイケメン。

そして今作『完結』。イップマンも歳を取り、討つべき敵はアメリカ海軍の空手家で、『序章』と『葉問』のラスボスを足して割ったような感じです。

『継承』まではイップマンも若く頑健で、どうせ勝つんでしょ? と高を括っていられました。しかし今回のイップマンは弱っているので、少し心配になります。

おわりに

ということで、『イップマン 完結』の紹介でした。いやー、『完結』すごく楽しみにしていたんですよ。

今作のイップマンはこれまでと少し違います。医者からタバコを止められ、息子は反抗期、弟子のブルース・リーが立派になっており、いよいよ引退が近いことを示唆しています。対して敵は筋肉ムッキムキのアメリカ海軍兵、現役バリバリで脂ものっています。そのへんのホラー映画よりよほど怖いです。

香港の情勢やら、COVID-19でどうなることかと思っていたのですが、映画館で観ることができてよかった。

立川シネマシティで、過去のイップマンシリーズもやるそうなので、これを気に、皆さんも詠春拳を始めてみましょう。

ではまた。

著者
こねこ座

こねこ座

個人でアニメーションを制作する傍ら、ご機嫌な映画紹介ブログの管理人をしている。映像作家。

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