【映画】演劇好きの高校生カスミは、ある日、不思議な声を聞く。謎の声に導かれ、河に落ちると、そこは、全然知らない大陸だった。どうやら、バベル大陸という場所に召喚されたらしい。
カスミは、彼女を召喚したエドガー、リズベットらと行動を共にする。しかし、バベル大陸は突如出現した暗黒竜によって、人類滅亡の一途を辿っていた。エドガー達は、カスミが暗黒竜の闇を払う”光のアルケミスト”だと言うが……。

ゲームも面白いですよ(回し者)

初の東宝シネマズ新宿

以前『劇場版 超時空要塞マクロスF』の記事で軽くご紹介致しました本作、ようやく鑑賞が叶いました。本作は全国の東宝シネマ系列で上映されますが、その割には上映館が少なく、お住まいの地域によっては鑑賞が出来ないかもしれません。そこはご容赦ください。

今回は初となる東宝シネマ新宿で鑑賞。巨大なビルの屋上にゴジラが見えるのが印象的です。東宝シネマは毎月14日が1200円で観られます。それを狙った結果、公開初日に行くことになりました。

大体予想通りの展開 しかし、それがいい

本作はスマートフォンアプリゲーム『誰ガ為のアルケミスト』を映画化した作品。私もこのソーシャルゲームを知っております。私事ではありますが、真理の扉が出てくるたびに爆死したガチャのことが思い出され、心が痛みました。

内輪ネタはこのぐらいにして紹介に移りたいと思います。
ゲームを知らない方が観ても、何が何だかわからず楽しめないだろう。そう予想していたのですが、冒頭で結構しっかり作品の世界観を説明されます。主人公も普通の女子高生なので、話について行きやすいでしょう。

マクロスFとの比較考察

本作の総合監督が河森正治ということで、『劇場版 超時空要塞マクロスF』と比較しながら考察したいと思います。

『マクロス』の主人公早乙女アルトは歌舞伎の名家の出身です。作中でも幾度か「演ずるとは何か」について触れられています。『タガタメ』のカスミも演劇に惹かれています。そして最後の散り際も似通っているのです……。

次に”痛み”について。
『マクロス』では昆虫型宇宙生物のバジュラとの戦いが描かれます。最初はただ殺しあうだけだったのが、歌手ランカ・リーの、バジュラと交信する力が鍵となります。『タガタメ』ではカスミが敵の魔人と交信して、闇魔人を光の魔人に変えます。ここで重要なのは、ランカもカスミも、相手の”痛み”を、”腹”で感じることができる点です。『マクロス』では、バジュラと交信する器官が内蔵だからと説明されていましたが、『タガタメ』では特に触れられていませんでした。個人的にはとても気になります。

また、カスミのセリフの中にも『マクロス』との共通点が見受けられます。「みんな抱きしめて」というセリフは否応なくランカを彷彿とさせます。私は心の中で「銀河の、果てまでー!」と叫びました。はい、どうでもいいお話です。

そして、暗黒竜との戦いでは、待ってましたと言わんばかりに、グルングルン動きます。『マクロス』のミサイルの作画を思い出しました。この監督はクライマックスでミサイルを飛ばさないと気が済まないのでしょうか。

おわりに

ということで『劇場版 誰ガ為のアルケミスト』の感想でした。
上映館が限られているのが、非常に残念です。しかしながら、予想を裏切る作り込みでしたので、観にいっても損はないかと思います。そしてこれを機に、ゲームを始めてみるのもいいかもしれません(回し者)。

著者
杉本直樹

杉本直樹

個人でアニメーションを制作する傍ら、ご機嫌な映画紹介ブログの管理人をしている。映像作家であり、映画ソムリエ。

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