福田繁雄またはホルホースの〈エンペラー〉

時間を逆行させるスタンド使い

はい、みなさんこんばんは。今回は『TENET』を紹介したいと思います。

映像や音を逆再生するという、今日においてやり尽くされた感すらある手法で、新たな映像を作るという裏ワザ(?)。

私も予告を見たときから、楽しみにしていました。

なんでも、主役の人だけ逆の演技をしてもらい、他の役者には普通に演じてもらって、逆再生しているらしいです。

なにそれ、なんでそんな馬鹿なことするの? そんな逸話を聞かされたら、観に行くしかないじゃん!

物語も逆行する

あらすじ

キエフのオペラハウスで勃発したテロ事件。特殊部隊に参加した黒人の男(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、敵に捕まり、自ら死を選ぶ。ところが、男は昏睡状態から蘇生、唐突にミッションを告げられるのだった。それは未来に起こりうる第三次世界大戦をくい止めること。「時間は逆行する」そう告げられた男は、逆行する弾丸を見せつけられる。キーワードは〈TENET〉。この概念で、未来を切り拓く。

逆から読んでもTENET

TENETとはそもそも何だったのか。映画を観終わった後も、何だかよくわからないままでした。

TENETという言葉の意味も詳しくは語られないですし、時間を遡る回転装置については、装置の名前すら明かされません(主人公の名前も)。

そして一番独特なのは、過去に戻った後の世界の描写です。

自分以外が、みんな逆の動きをしているのです。そんな世界で、車を運転したり、派手なアクションをやったりするので、「え、今どういう時間軸なの?」と混乱します。オマケに、なかなか重大なことが起こり続け、こっちの処理が追い付かないうちに、次に進んで行ってしまいます。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『バタフライエフェクト』など有名なタイムリープ映画では、過去に戻った後も、時間の流れは一方通行(過去→未来)。なので、TENETはタイムリープともちょっと違うようなのです。

似た映画だと『メッセージ』が挙げられるでしょうか。宇宙から来た生命体が、何やら文字のような物を書いている。文化人類学に精通している主人公が、なんとか文字を解読すると「このままだと人類は地球ごと滅んでしまう」という内容。彼らにとって時間は一方向にのみ流れるものではなく、過去と未来が同列(並列)しているのが普通だといいます。人類に警告することで自分は死ぬことになるが、長い目で見れば、そうしないと宇宙そのものが危うくなると。

そして物語の終盤で、主人公の女博士が、宇宙外生命体と同じ目線、つまり過去と未来を同列に見ることができるようになるのですが、今作の『TENET』と感覚的には近い気がします。

ただし逆行は、未来→過去への一方通行です。
同列にあらず。

我々は今スタンド攻撃を受けている!?

とまあここまで説明してきたわけなんですが、とにかく映像がヘンテコなので、ぜひご覧になってください。観ているうちに頭がこんがらがってわけわかんなくなります。

???「いいか、今起きたことをありのまま話すぜ。弾丸を、落としたと思ったら、拾っていたんだ」

答えを知りたい方は近くの劇場へ、レッチャ・ゴー!

おわりに

はい、ということで『TENET』の紹介でした。

いやー、ちゃんと紹介できたか不安です。2時間半スタンド攻撃を受けているような、そんな映像体験を楽しめますよ!

ではまた!