【映画】30年かけて作り上げた、テリー・ギリアム執念の大作!

「サンチョ、巨人だ、立体機動に移れ!」
ネタバレ注意報発令?
個人的には、あまり事前調査をしないで劇場に足を運ぶことをおすすめします。
私は原作の『ドンキホーテ』は読んでいたのですが、先の展開がどうなるのか、予想を裏切られ、驚きました。
なので、本編の内容についてはここで詳しく紹介しないつもりです。
じゃあ、ブログで何を書こうか。
……自作のポエム聴きたい?
完成まで30年とか、赤ちゃんがおじさんになる
ということで今回は『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』を紹介していきたいと思います。
この作品は構想から完成に至るまで30年もかかっているので、作品の内容よりも概要的なやつを中心に書いていこうと思います。
監督は『未来世紀ブラジル』で有名なテリーギリアム。
『未来世紀ブラジル』はどこまでが頭の中で何が現実なのか、分からなくなる快楽がありましたが、故に原作『ドンキホーテ』とも相性が良かったのでしょう。
出演者は何人も降板して、最終的にはアダム・ドライバーが出演しています。
アダム・ドライバーといえば、以前紹介した『ブラック・クランズマン』で、黒人刑事の相棒役を演じていますね。
なんで30年もかかったの?
とりあえず初期段階の構想が10年。
その後、プリプロダクションが開始し、3120万ドルの予算が組まれます(リッチ!)。
ところが、俳優ロシュフォールが乗馬で腰を痛めてしまったり、鉄砲水でロケーションが破壊される等、様々なトラブルで企画が頓挫します。
この時、保険会社から保険金を受け取る代りに、脚本の権利が保険会社に移ります。
脚本の権利を取り戻すのに何年もかかり、俳優が決定するも資金繰りで難航し、その間に俳優が降板する事態に。
ようやく資金も集まり、これでいける!と確信したものの、俳優ジョン・ハートに膵臓がんが見つかり撮影がストップ……。
正直なところ、”なぜ30年もかかったのか“よりも、”なぜ30年もモチベーションが続いたのか“の方が気になります。
原作はどうなのよ
ここいらで原作の『ドンキホーテ』についても、少し触れたいと思います。
『ドンキホーテ』は、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンデスが書いた小説。
騎士道物語の読み過ぎで、現実と物語の区別がつかなくなった男が、自身をドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャという遍歴の騎士だと思い込み、馬のロシナンテ、従者のサンチョ・パンサと共に旅をする話です。
古典でありながら、いま読んでも普通に楽しめる面白さ。
巨人がブームであるしね。
実際、映画はどうだったのか
30年の重さと言いますか、かなりのボリュームがありました。
画も音もゴージャス(重厚)で、長さも133分あるのが嬉しい!
例えて言うなら、山のようなライスの谷間から無限のカレールーが、滝となって雪崩落ちている山の頂に、男性の握り拳サイズの唐揚げが五個ドン、ドドン!と、中国山水画の岩のように乗っかっている!!!
これはもう大満腹!
……そんな感じでしょうか。
まあ、『ドンキホーテ』スペイン🇮🇳の作品なんですけどねー。
おわりに
ということで今回は『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』を紹介しました。
久しぶりにすごい映画を観たぞー!はぁ、よかった。
では、またね! バイバイ。